イーサリアムと聞いて、ピンとくる人はまだ少ないのではないでしょうか?
しかし、イーサリアムはビットコインに次ぐ時価総額第2位(2023年5月時点)の仮想通貨なのです。
NFTやDeFiなどの、最近注目されているトピックとは、切っても切り離せないワードですので、まだ「イーサリアムってなに?」と言う方は、是非読み進めてください。
この記事ではイーサリアムの仕組みや特徴などを、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
⇩こんな人は是非読んでみてください(^^)
イーサリアムって聞いたことあるけど、
どんなものかよくわからないな。。
ちょっと気になる。
誰か!むずかしい言葉は使わないで、
やさしく教えてー!!
まかせてください!
- イーサリアム(ETH)ってなに?
- イーサリアム(ETH)の仕組みと特徴は?
- イーサリアム(ETH)のメリット・デメリットは?
- イーサリアム(ETH)は今後どうなるの?
- イーサリアム(ETH)始め方は?
それでは早速はじめましょう!
イーサリアム(ETH)とは?
分散型アプリケーション (dapps:ダップス)の代表的なプラットフォーム です。
分散型アプリケーション とは、ブロックチェーンを使ったアプリケーションで、ブロックチェーンの「分散して管理する」と言う特徴からこのように言われています。
プラットフォームは、Amazon、Google、Facebookのような「サービスやシステムなどを、運営するために必要な共通の土台(基盤)のこと」です。
イーサリアム(Ethereum)は、1994年1月31日生まれのヴィタリック・ブテリン氏が作ったプラットフォームです。
弱冠19歳にして、イーサリアム(Ethereum)を作り、今ではアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の中でトップの時価総額を誇っています。
〜 よく勘違いされるので注意! 〜
イーサリアム(Ethereum) = 分散型アプリケーションのプラットフォーム
イーサ(英: Ether 単位: ETH ) = イーサリアム(Ethereum)で使われる仮想通貨
しかし、イーサリアムという名前が、仮想通貨そのものを指す言葉として使われていることが多いので、文脈から判断しましょう。
イーサリアム(ETH)の仕組みと特徴
それでは、イーサリアム(ETH)の仕組みと特徴に関して解説していきます。
イーサリアムの代表的な仕組みと特徴はこの2つです。
- スマートコントラクト
- DApps(分散型アプリケーション)
ひとつづつ見ていきましょう。
【イーサリアムの仕組みと特徴 ①】スマートコントラクト
スマートコントラクトは、イーサリアムで一番の特徴と言えます。
決められたルールをもとに、人の手を介さず契約を自動実行する仕組。
イメージは自動販売機です。
自動販売機でコーラを購入するとしましょう。
コーラは130円、500円玉を入れてボタンを押すと冷たいコーラが出てきます。
そして、お釣りの返却口からは、370円が出てきますよね?
これが、「決められたルールのもとに契約を自動的に実行する仕組」の ”スマートコントラクト” です。
自動販売機には、「コーラ=130円」「130円以上のお金が入れられ、ボタンが押されたらコーラとお釣りを出す」というルールを、自動的で実行するように設定されています。
スマートコントラクトには、ブロックチェーンが使われています。
そのため、契約内容の改ざんや、料金を支払ったのにサービスが提供されないなどの心配がありません。
また、サービスの提供に人間を挟む必要がなくなり、自動化が可能になります。
つまり、取引時間の短縮や、人件費の削減ができるのです。
このような利点は、金融業界や不動産業界などのさまざまな業界で活用できるため、近い将来に実装する企業が現れるでしょう。
【イーサリアムの仕組みと特徴 ②】DApps(分散型アプリケーション)
冒頭、簡単に解説しましたがもう少し詳しく解説します。
分散型アプリケーション とは、ブロックチェーンを使ったアプリケーションで、ブロックチェーンの「分散して管理する」と言う特徴からこのように言われています。
DAppsは「Decentralized Applications」の略称です。
DAppsの特徴は主に ⇩ の3つです。
先ほど解説したスマートコントラクトです。
ある条件が満たされると自動で特定のプログラムが実行されます。
ブロックチェーン技術により、過去の操作ログも全ての取引データを暗号化して分散管理します。
従来のアプリケーションは中央集権的に管理していましたが、DAppsは個人個人が分散的に管理する形です。
ユーザー全員が閲覧可能となっているため、ユーザー全員でコードを検査でき、不正や改ざんが困難と言えます。
現在私たちが使っているアプリでは、不具合やアップデートをする際などで稼働が停止しますが、DAppsなら常に稼働し続けることができます。
これはブロックチェーンにより分散して管理しているため、常にどこかが動いている状態だからです。
イーサリアム(ETH)のメリット
それでは、イーサリアム(ETH)の仕組みと特徴に関して解説していきましょう。
イーサリアムの代表的なメリットはこの3つです。
- スピーディな取引が可能
- 高いセキュリティ
- ネットワークの拡張性と柔軟性
ひとつづつ見ていきましょう。
【イーサリアムのメリット①】スピーディな取引が可能
イーサリアムはスマートコントラクトを実行することができるため、決められた条件に基づいて自動的に実行されます。
それにより、スピーディで信頼性の高い契約の処理が可能です。
また、取引の内容が承認作業(マイニング)に関して、ビットコインの場合10分に1回行われるのに対し、イーサリアムでは15秒に1回と格段にスピードが上がっています。
他にもビットコイン同様、個人同士で直接の送金ができる特徴があるため、インターネット環境さえがあれば、スピーディに時間や場所にとらわれることなく、イーサリアムの送金や受け取りができるのです。
【イーサリアムのメリット②】高いセキュリティ
イーサリアムは分散型のブロックチェーンプラットフォームであり、分散した個人個人がネットワーク上でトランザクションの検証やデータの保持を行います。これにより、システム全体のセキュリティと信頼性が向上します。
このようにデータの改ざんに強いブロックチェーンだけでも高いセキュリティを誇りますが、スマートコントラクトが加わることにより、より高いセキュリティとなります。
今まで取引所や個人のウォレットなどのハッキングはありましたが、イーサリアム自体のシステムがハッキングを受けたことはなく、今後も難しいと言えます。
【イーサリアムのメリット③】ネットワークの拡張性と柔軟性
イーサリアムは、もともとアプリケーション開発を目的に作られたこともあり、ユーザーが独自の分散型アプリケーション(DApp)を開発する基盤として使うことができます。
あなたがゲームやアプリを作りたいと思ったら、イーサリアムを使ってそのアプリを作ることができるのです。
これは将来的に、もっと多くの人々が創造的なアイデアを形にして広がっていくでしょう。
そして、ネットワークの機能や性能を改善することができるため、イーサリアムは将来のニーズに柔軟に対応することができる拡張性と柔軟性のあるプラットフォームとなっています。
イーサリアムを基盤とするシステムの中で「DeFi(分散型金融)」や「NFT(非代替性トークン)」が有名ですので、こちらもチェックしておきましょう。
イーサリアム(ETH)のデメリット
イーサリアムのみでなく、仮想通貨全体の問題で「スケーラビリティ問題」があげられます。
仮想通貨の利用者が増えることで、取引量が多くなり、データ処理が追いつかなくなってしまう問題のことです。
これによる具体的なデメリットは「手数料(Gas代)の高騰」「取引の時間がかかる」があげられます。
それでは、「手数料(Gas代)の高騰」「取引の時間がかかる」を詳しく見ていきましょう。
【イーサリアムのデメリット①】手数料(Gas代)の高騰
一つ目が、イーサリアムの手数料(Gas代)が高くなってしまうと言う問題です。
イーサリアムを利用する際に「Gas代」と言うものがかかります。
「Gas代」とは簡単に言うと、イーサリアムを利用する際にかかる手数料です。
イーサリアムの仕組み上、取引をする際に「取引内容をブロックチェーンに保存する作業(マイニング)」が必要になります。その保存作業に対する手数料を「マイニングをする人(マイナー)」に渡す必要があるのです。
それに加え、イーサリアムには「スマートコントラクト」と言う仕組みがあり、このスマートコントラクトを実行する際にも手数料が必要になります。
この「マイナーへの手数料」「スマートコントラクトへの手数料」を合わせたものが「Gas代」です。
Gas代の料金は基本的にユーザーが設定できます。
ですので、手数料を安く設定して、安く取引を行うことも可能です。
しかし、基本的に高い報酬の取引を優先してマイニングしていくため、取引量が多いタイミングはGas代が高騰してしまうと言う問題が発生してしまいます。
【イーサリアムのデメリット②】取引の時間がかかる
先ほど、メリットの一つとして「スピーディな取引が可能」とお伝えしましたが、利用者が増えれば、取引の処理に時間がかかってしまいます。
ブロックチェーンの性質上、一つ一つのブロックにデータを保存していく作業が必要です。
そのデータサイズと、ブロックの生成時間の間隔が決まっており、処理できる取引の数やデータの量が制限されているため、利用者が増えるほど、取引の処理に時間がかかてしまうのです。
また、基本的に高い報酬の取引を優先してマイニングしていくため、手数料を安く設定してしまうと、後回しにされてしまい、取引がいつまでも成立しません。
イーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)の違い
イーサリアムとビットコインは根本から目的が違います。
ビットコインは決済手段で、イーサリアムはプラットフォームなのです。
ビットコインは通貨であり、その目的も通貨としての決済手段です。
一方、イーサリアムはプラットフォームを目的としているため、スマートコントラクトを使って新しいトークンが発行されたり、アプリ(DApps)やNFTなど、拡張性が高い設定になっています。
ビットコイン(BTC) | イーサリアム(ETH) | |
---|---|---|
目的 | 決済・送金手段 | プラットフォーム |
発行枚数 | 2,100万BTC | なし |
送金時間 | 約10分 | 約15秒 |
マイニング方式 | プルーフオブワーク (Proof of Work /PoW) | プルーフオブステーク (Proof of Stake /PoS) |
マイニングとは?
”マイニング” とは、一般的に「石油や金などの鉱物を掘り出すための行為」のことを指しますが、仮想通貨の業界では、「ブロックチェーンの取引記録を承認して、新しいブロックを作ること」を指します。
仮想通貨の取引は、ブロックチェーンと呼ばれるデータベースに記録されます。
このブロックチェーンに新しい取引データを追加するには、膨大な計算能力が必要です。
この計算を行うことで、新しいブロックが作成され、新しい取引データが追加されます。
この作業が「マイニング」です。
マイニングにはいろいろな種類がありますが、代表的なマイニング方法がプルーフオブワーク(Proof of Work /PoW)とプルーフオブステーク(Proof of Stake /PoS)です。
プルーフオブワーク(Proof of Work /PoW)
プルーフオブワーク(Proof of Work /PoW))マイニングは、最も一般的なマイニングの種類です。
この方法では、高性能なコンピュータを使用して、複雑な計算問題を解き、新しいブロックをブロックチェーンに追加することで報酬を得ます。
この報酬は、マイニングに費やしたエネルギーやハードウェアのコストをカバーするために支払われており、Bitcoinのマイニングは、PoWマイニングの代表例です。
プルーフオブステーク(Proof of Stake /PoS)
プルーフオブステーク(Proof of Stake /PoS)マイニングは、最近ではより注目を集めているマイニングの種類です。
この方法では、仮想通貨を所有しているユーザーが、その通貨をブロックチェーンに投資し、新しいブロックを生成する権利を得ます。
つまり、新しいブロックを生成するために、一定量の仮想通貨を仮想的に預け、この預けた仮想通貨の量が多いほど、新しいブロックを生成する権利が高まる仕組みです。
より多くの仮想通貨を所有する人ほど、より多くの報酬を得ることができるのです。
PoSマイニングは、エネルギー効率が高く、ハードウェアのコストが低いため、PoWマイニングに比べてコストが抑えられます。
イーサリアム(ETH)始め方
イーサリアムの始め方はとても簡単です。
3STEPでイーサリアムを手に入れることができますよ。
口座解説方法もシンプルでその日のうちにイーサリアムを手に入れるはずです。
手順はこちら ⇩ です。
この手順をまとめた記事がありますので、こちらでイーサリアムを購入してみてください。
「NFTの始め方」と言う記事ですが、イーサリアムを買う手順は同じです。
【まとめ】イーサリアム(ETH)とは?
いかがでしたか?
イーサリアムとはなんなのかを理解して、興味を持っていただけたら嬉しいです。
実際に買ってみると、もっと興味を持てますし、当事者として情報の吸収力も上がります。
ですので、この機会を機におすすめ仮想通貨取引所3選を見て始めてみましょう。
それでは、最後にこの記事の復習をして終わりです。
分散型アプリケーション (dapps:ダップス)の代表的なプラットフォーム です。
分散型アプリケーション とは、ブロックチェーンを使ったアプリケーションで、ブロックチェーンの「分散して管理する」と言う特徴からこのように言われています。
プラットフォームは、Amazon、Google、Facebookのような「サービスやシステムなどを、運営するために必要な共通の土台(基盤)のこと」です。
- スマートコントラクト
- DApps(分散型アプリケーション)
- スピーディな取引が可能
- 高いセキュリティ
- ネットワークの拡張性と柔軟性
仮想通貨の利用者が増えることで、取引量が多くなり、データ処理が追いつかなくなってしまう問題のことです。
これによる具体的なデメリットは「手数料(Gas代)の高騰」「取引の時間がかかる」があげられます。
- 手数料(Gas代)の高騰
- 取引の時間がかかる
ビットコイン(BTC) | イーサリアム(ETH) | |
---|---|---|
目的 | 決済・送金手段 | プラットフォーム |
発行枚数 | 2,100万BTC | なし |
送金時間 | 約10分 | 約15秒 |
マイニング方式 | プルーフオブワーク (Proof of Work /PoW) | プルーフオブステーク (Proof of Stake /PoS) |
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