「SNS」「IoT」「KPI」「VHS」・・・・・etc
最近、心からこう思います。「もう、アルファベットを3つ並べてくれるなよ。覚えられん。。」
この気持ちに共感してくれる人も、少なくないのではでしょうか?
そんな中、また新しく出てきました。
「NFT」
ちょっと待って下さい! 帰らないでください!
わかりやすく説明しますから!
⇩こんな人は是非読んでみてください(^^)
NFT。。聞いたことあるけど、よくわからないな。
今後のためにも理解したいけど、拒否反応が。。
誰か!むずかしい言葉は使わないで、
やさしく教えてー!!
まかせてください!
それでは早速はじめましょう!
NFTとは?
「世界にひとつであることをブロックチェーン技術で証明したデジタルデータ」のことです。
デジタルデータは、写真や動画、音楽、タブレットで描いた絵などを指します。
「Non-Fungible Token(ノン-ファンジブル-トークン)」の略で、日本語にすると「非代替性トークン」です。
「非代替性(ひだいたいせい)」は「替えが効かない」と言うことで、「トークン」 は直訳すると「データ、通貨、モノ、証明」の意味を持ちます。
しかし、最近では「ブロックチェーン技術を使った暗号資産」の意味も含まれます。
今までのデジタルデータは簡単にコピーできて、どれが本物でどれが偽物かの判断がなかなかできませんでした。
例えば、「可愛い犬の画像」を見つけて、「画像保存」をしたとします。
この場合、元の「可愛い犬の画像」と、複製して保存した「可愛い犬の画像」の区別がつきません。
「これが本物ですよ」と言った証明をしていないからです。
しかし、このNFTはブロックチェーン技術を使って「これが本物ですよ」と言った証明ができる上に、”ブロックチェーン” と言う、改ざんが難しい技術を使って証明するので、本物証明の信頼性は絶大です。
NFTの特徴
NFTの特徴は大きく分けて ⇩ に書いてある5つの特徴があります。
- 非代替性
- 移動できる
- どこでも取引が可能
- 誰でも作れる
- プログラマビリティ
それではひとつづつ見ていきましょう。
【NFTの特徴①】代替性・非代替性
代替性・非代替性はこんな感じです。 ⇩
代替性は「替が効く」と言うことです。
例えば、お金です。
私の持っている1万円と、あなたの持ってる1万円の価値は同じで、交換しても問題ないですよね?
仮想通貨も同じく、替が効くので「Fungible Token(ファンジブル-トークン)」「代替性トークン」といいうことになります。
このように「交換できる」と言うことが「代替性」です。
非代替性は「替が効かない」と言うことです。
例えば、私とあなたは、まだ未使用の ”同じ” ユニクロの白T を持っているとします。
この時は、まだ替が効くと思います。
しかし、あなたはある日、ブラッド・ピットに偶然会い、そのユニクロの白Tにサインをしてもらいました。
この時点で、もう「替が効かない」「唯一無二」の白Tになりませんか?
私があなたに、「ユニクロの白T交換しよう」と言っても、絶対交換しませんよね?
この世にいくらでもある「ユニクロの白T」が、”ブラッド・ピットのサイン” が入ったことで、この世に一つしかない「ユニクロの白T」に変わったのです。
【NFTの特徴②】移動できる
NFTコンテンツを自由に移動ができるようになります。
例えば、ゲームの場合、Aゲームで手に入れたアイテムは、Bゲームでは使えませんでした。
「メタルギアソリット」の ”ソリッド・スネーク” に 「ワンピース」のゾロが持っている剣、”閻魔” を使わせる。みたいなこともできるようになるわけです。
この仕組みは、ゲーム業界に大きなイノベーションを起こすのではないでしょうか。
【NFTの特徴③】取引可能性
今まで、デジタルデータの多くは、発行した企業が ”所有権” を管理していました。
「誰が、このデータの所有者である」と言う裏付けを、サービス提供した企業頼みになっていたのです。
しかし、NFTは「誰が、このデータの所有者である」と言う裏付けは、ブロックチェーン上に明記されており、それをみんなで管理し合ってます。
そのため、あなたの持っているNFTは、企業に制限されることなく自由に、移動させたり、取引したりすることができるのです。
【NFTの特徴④】誰でも作れる
NFTコンテンツは誰でも簡単に作ることができます。
例えば、NFTアートとして、画像をNFT化する場合、
NFT化したい画像を ”NFTマーケット” にて ”NFT化(Mint・ミント)”するだけです。
ちなみに、一番大きい有名な ”NFTマーケット” は 「OpenSea」です。
詳しくは ⇩ をご覧ください。
【NFTの特徴⑤】プログラマビリティ
プログラマリビティとは、「いろいろな付加機能を、プログラムして実行できるようにする」と言うことです。
その中でも注目されているのが「2次流通で手数料を得ることができる」と言うことでしょう。
簡単に、具体例を使って説明します。
あなたが絵を書いて販売した時、「今までの場合」と「NFTで絵を売った場合」を比べて見ましょう。
あなたは書いた絵を、メルカリで「1万円」で販売しました。
その絵が売れたその時、「1万円」があなたに支払われます。(今はメルカリの手数料は考えないで進めます)
しかし、その後に絵を購入した人が、その絵をメルカリで「2万円」で売りに出し、見事に売れたとしましょう。
あなたに利益は入ってくるでしょうか?
ご存じのとおり、答えは入ってきません。
その後、価格は跳ね上がり「100万円」になったとしても、あなたには最初に売った時に得た「1万円」しか利益としては残らないのです。
最初に、プログラマリビティの機能で「購入代金の10%が作者に入るように設定」というようなことができます。
この場合、最初に「1万」で売れた時に、今まで通りこの「1万」はあなたの利益ですよね。
(マーケットに手数料はとられますが、手数料は考えないで進めます)
次に、買った人が転売して「2万円」で売れたとします。
そうすると、2万円の10%である「2千円」があなたに支払われるのです。
その後、価格は跳ね上がり「100万円」で売れた場合、あなたには「10万円」が支払われます。
いかがでしたでしょうか?
今までは、最初に売れた金額しか作者には入リませんでしたが、このプログラマリビティによって、2次流通の際も作者に利益が生まれるのです。
画家や作家、小説家などクリエーターの方々で、「自分の作品1本では食べていけない」という人も、少なくないのではないでしょうか。
そんな中、このような仕組みはクリエーターにとってはプラスな仕組みと言えます。
これにより、本業に集中することができれば、より高いクオリティーの作品が生まれ、日本のクリエーターのレベルがまた上がると思っています。
NFTはどんなことに使われる?
今後、色々な分野で使われるであろうNFT。
現在では「ゲーム分野」と「アート分野」で盛り上がりを見せています。
他にも色々な分野に広がるでしょう。
ここでは「ゲーム分野」「アート分野」「その他」の3つに分けて解説します。
ゲーム
NFTが使われている分野で、大きな盛り上がりを見せているのがゲーム分野です。
ブロックチェーン技術をベースに作られたゲームのことを「ブロックチェーンゲーム」と言います。
そのブロックチェーンゲームの中で使われる、”アイテム” や ”キャラクター” がNFTで作られているため「NFTコンテンツを自由に移動ができる」など、今までやりたくてもできなかっ たことができるようになるのです。
ブロックチェーンゲームに関しては、別でも書いています。
詳しくは⇩ の記事をご覧ください。
アート
今までのアートは基本的には、物理的に存在する ”物” として取引されてきました。
もちろん手に取れて、触れることができるため、良いものには相応の価値がついてきたのです。
一方、デジタルアートは ”物” として存在せず、簡単にコピーすることができます。
そして、”本物” と ”偽物” の違いを表すことが難しかったため、価値はなかなかつきませんでした。
しかし、「ブロックチェーン技術」によって、デジタルのコンテンツに 「本物ですよ」と言った、確実な証明ができるようになったことによって、爆発的な人気と、価値を持つようになったのです。
デジタルアートが高値で取引された代表例を紹介します。
75億円の画像
デジタルアーティストBeepleのNFTアート「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」が、
2021年3月にNFT史上最高額の約6,900万ドル(約75億円)で落札され、とても話題になりました。
数年間かけて毎日1枚のデジタルアートを寄せ集め、5000枚の画像をまとめて1つの作品としで作ったデジタル作品です。
念の為言っておきますが「本物と証明できるだけの、jpg画像」です。
jpg画像が75億円。。信じられませんね。
ちなみに、購入者はこう言ってます。
「技術は再現可能だが、時間だけはデジタルでハックできない。この作品こそがいまの時代において、もっとも価値のある芸術作品であり、10億ドルの価値がある」
なるほど。
作者はなんと言ってるのでしょうか?
「これらの価値は、間違いなく0になる。我々が少し興奮しすぎて、とんでもない価格をガラクタにつけてしまったことに、いずれ気がつくだろう。」
えっ? www
どっちが正しいのか、何年後かに答え合わせしてみましょう。
セレブに大人気な猿画像
今、大人気の画像が ”BAYC(Bored Ape Yacht Club:ベイシー)” です。
海外セレブが、こぞってSNSアイコンにしていてます。
海外のセレブで言うと、エミネム・マドンナ・ジャスティンビーバー・ネイマール・ステファン・カリーなどが所有している、セレブに大人気の猿です。
こう名前を並べると、そうそうたるメンバーですよね。
日本人の有名人は、関口メンディー (GENERATIONS、EXILE)、松浦勝人 (エイベックス会長)などのセレブが所有しています。
ちなみにこの猿の画像の価格は、なんと数千万です。
まだまだ、日本はNFTの認知度が低く、NFTをアイコンにしている人は少ないですが、これからどんどん増えていくことでしょう。
NFTアートに関しては、別でも書いています。
詳しくは⇩ の記事をご覧ください。
その他
トレーディングカードや、コレクション性のある画像などがあげられます。先ほどの ”BAYC(Bored Ape Yacht Club:ベイシー)” なんかも、コレクション性があるのでコレクターズアイテムと言えるでしょう。
メタバース上でアバターに着せる服などがあげられます。
スポーツブランドのNIKE(ナイキ)が、NFTファッションブランドのRTFKT(アーティファクト)を買収したり、ドルチェ&ガッバーナ(YouTube動画です)、バーバリー(Twitter動画です)などのハイブランド企業も参入してきています。
不動産や、担保、ローン、チケット、会員権 etc
色々なところで、NFT技術が活用されそうです。
NFTの未来
現在、NFTは ”ゲーム分野” や ”アート分野” が注目されていますが、他にも不動産や、担保、ローンなどの生活に入り込んだサービスにまで、進出してきています。
今後は、NFTの「非代替性」と言う特徴を生かし、所有権証明や身分証明、著作権など分野で実用化が進んでいくと言われています。
「改ざんが難しい」と言うメリットも、このような大事な証明に使われる理由でしょう。
もしかしたら、数年後には「NFT技術がない世の中なんて考えられない!」と思うぐらいに浸透するかもしれません。
今から、そんな未来が待ち遠おしくてワクワクしますね。
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