あなたはデジタル決済使ってますか?
私は最近、買い物はもっぱらPayPayを使ってます。
しかし、たまに「PayPayは使えないけど、楽天ペイは使えます。」とか、「LINE Payしか使えません。」なんてことが起こります。
あなたも経験あるはずです。
そして思いましたよね?
「めんどくさい!一つに統一して!」
こんなことが起こっているのが、現在のブロックチェーンです。
最近では、日々たくさんのブロックチェーンが生まれ、そのブロックチェーンでしか使えない仮想通貨も同時に生まれています。
ビットコインで、イーサリアムブロックチェーンのNFTは買えないように、色々なブロックチェーンを使いたい場合、いろいろな種類の仮想通貨を持つ必要があります。
とてもめんどくさいですね。
しかし、こんな群雄割拠のブロックチェーン戦国時代を統一する、織田信長的なブロックチェーンがついに現れました。
それが、polkadot(ポルカドット)です!!
これからあなたは歴史に刻まれるであろう、戦国時代を統一する瞬間を目の当たりにするでしょう。
⇩こんな人は是非読んでみてください(^^)
ブロックチェーン同士がつながればもっと便利なんだけどなー
え? ブロックチェーンを繋げるブロックチェーンができたって!?
すぐにチェックしなくては!
誰か! むずかしい言葉は使わないで、
やさしく教えてー!!
まかせてください!
- ポルカドットとは?
- ポルカドットはどんな仕組み?
- ポルカドットの特徴
それでは早速はじめましょう!
polkadot(ポルカドット)とは?
異なるブロックチェーンとブロックチェーンを繋ぐ、ブロックチェーン。
polkadot(ポルカドット)は、「ブロックチェーン同士を繋ぐことによって、より便利なデジタル世界にしていくための基盤を作ってる」と言えます。
polkadot(ポルカドット)の目的
- Web3の実現
- ブロックチェーンのトリレンマを解決
- 相互運用性(インターオペラビリティ)の実現
これだけでは、どう言うことかわからないですね。
一つづつ見て見ましょう。
Web3は、読み書きができると同時に ”検証可能” という特性を持っています。
ポルカドットはこれを実現することが目的の一つとなるわけですが、これだけだと分かりにくいので、簡単にWeb1とWeb2を見てみましょう。
Web1 ⇨ 「リーダブルウェブと呼ばれていて、読む事ができるウェブ」
Web2 ⇨ 「読み書きができるウェブ、現在私たちが使っているウェブ」例:フェイスブックやツイッター
このWeb2には問題があります。
大企業に管理されている自分達のデータが「どのように使われ、それがどのようにお金に代わっているのかがわからない」と言うことです。
自分達のデータと私たちの間に企業が入ることで、その用途がブラックボックス化しているため、悪用されても分からないのです。
これに対し、ブロックチェーンのようなPtoPのネットワークを使うと、「自分」と「自分のデータ」が、スマートコントラクトを通じて直接紐づきます。
そのため、自分がインターネットを使って取引をした時に「何を受け取っていて」「何を払っていて」「それがどう使われているのか」が確認することができるのです。
この機能を検証可能性(ベリファイラビリティ)と言います。
検証可能になることで、自分のデータの管理が自分でできるようになるわけですね。
ポルカドットはブロックチェーンのトリレンマを解決しようとしています。
トリレンマとは、3 つのうち 2 つしか選択できず、残りの 1 つは諦めるしかない状況で、ブロッックチェーンにおけるトリレンマが、「スケーラビリティ(利用者や仕事の増大に適応できる力)」「セキュリティ」「分散性」です。
異なるブロックチェーン同士を繋ぎ、お互いに運用ができる状態のことを言います。
例えば「ビットコイン」と「イーサリアム」を見てみましょう。
「ビットコイン」と「イーサリアム」は異なるブロックチェーンです。
そのため「ビットコインでイーサリアムのNFTを買う」というような、ブロックチェーンをまたいだ運用ができません。
いわゆる、相互運用性(インターオペラビリティ)がないのです。
そこで、このような異なるブロックチェーン同士を繋ぎ、スムーズな取引を実現する役割を果たすために、生まれたブロックチェーンがポルカドットです。
インターネットの生まれた時と似ている
インターネットが誕生した当初は、企業や大学ごとに独自のネットワークがあり、そのネットワークの中でしか、やり取りできませんでした。
しかし「大学Aと大学Bが繋がり、そこに大学Cが繋がる」と言ったように、繋がっていくことでネットワークが大きくなり、現在は世界のネットワークが繋がっています。
そのため、誰でもネットを通じて繋がることができるようになりました。
このように、現在ブロックチェーンの世界では、独自のブロックチェーンがたくさんあり、基本的にみんな繋がっていない状態です。
そもそも「ビットコイン」と「イーサリアム」は最初から繋がるように設計されていません。
これらを繋げるプロトコルがポルカドットです。
では、具体的にどのように繋がっていくのかみていきましょう。
polkadot(ポルカドット)の仕組み
ポルカドットは基本的には「リレーチェーン」「パラチェーン」でできています。
イメージは ⇩ の画像のように軸となるリレーチェーンに、パラチェーンがそれぞれくっついている形で、パラチェーンが他のブロックチェーンと、ブリッジを使い繋がる形です。
形がイメージできたところで「リレーチェーン」「パラチェーン」がそれぞれどのようなものか見てみましょう。
リレーチェーンとは
ポルカドットの中心に位置するメインチェーンです。
「リレー(Relay)⇨ 中継・中間で受け継ぐこと」を役割とするため、リレーチェーンと言われています。
具体的には ⇩
- パラチェーン間での相互運用性
- セキュリティ共有
それぞれみて見ましょう。
リレーチェーンは接続してくるパラチェーン同士のやり取りを可能にします。
このように「パラチェーンA」と「パラチェーンB」がリレーチェンに接続しており、「パラチェーンAのトークン」を「パラチェーンBのトークン」に変えることができます。
もちろんその逆も可能です。
リレーチェーンは、繋がってるパラチェーンへセキュリティの共有をすることができます。
ブロックチェーンを維持する上で最も大事なことがセキュリティと言われていますが、リレーチェーンに繋がることで、ポルカドット本体の強固なセキュリティをパラチェーンで使うことができます。
リレーチェーンはネットワーク全体を繋げ、一つにまとめることを目的としているため、機能はシンプルにまとめられていおり、複雑な機能はありません。
他の機能は接続するパラチェーンが展開していくように設計されているため、どのような機能がつくかは、繋がるパラチェーン次第で、リレーチェーンには100個のパラチェーンが繋がっています。
パラチェーンとは
パラチェーンは、リレーチェーンと並行(パラレル)に繋がるブロックチェーンです。
「パラレル(Parallel)⇨ 並行」と言うことから、パラチェーンと言われています。
パラチェーンはリレーチェーンに繋がる、独自の機能を持ったブロックチェーンです。※厳密にはブロックチェーンの形でなくてもOK
そのため、各パラチェーンは「独自のトークン」「独自のコンセンサスアルゴリズム」「独自の領域(NFT、ディーファイ、ゲーム、ID、Iotなど)」を持っています。
先ほどお伝えしたように、リレーチェーンがネットワーク全体を繋げることを目的としているため、多様な機能はありません。
よって、ポルカドットにとってパラチェーンはネットワークに多様性を持たせる重要な役割を担っているのです。
現在、パラチェーンには100の枠があり、その枠に選ばれるには「パラチェーンオークション」というオークションに参加し、「スロット」という枠を勝ち取る必要があります。
polkadot(ポルカドット)の特徴
polkadot(ポルカドット)の特徴は大きく5つあります。
- 相互運用性(インターオペラビリティ)
- 高いセキュリティ
- ガバナンス(統治:まとめて治める)
- ブロックチェーンの開発フレームワークの提供
- トランザクション(取引)の処理速度が速い
それでは一つづつ見ていきましょう。
相互運用性(インターオペラビリティ)
パラチェーンは、リレーチェーンを通して繋がった異なるパラチェーン同士で、「メッセージのやり取り」や「価値の交換(トークンの交換)」などが可能です。
また、ブリッジ機能という機能により、ビットコインやイーサリアムなどの外部のブロックチェーンと、互換性を持つこともできるようになっています。
一つのチェーンのみの場合、スケーラビリティの限界があるため、色々な特徴を持ったそれぞれのチェーンと相互運用させることで、スケーラビリティ問題の解決を図っています。
高いセキュリティ
ポルカドット(polkadot)では、多くのパブリックチェーン(ビットコインやイーサリアム)とは違い、セキュリティがリレーチェーンに置かれており、各パラチェーン間で共有されるという「Pooled Security」という仕組みを採用しています。
セキュリティを保護するのに、有限の資源を膨大に使ってしまいます。
PoWの場合 ⇨ 「計算処理を行うためのコンピュータパワー」
PoSの場合 ⇨ 「ステークする資産」
このような資源は限りがあるため、異なるブロックチェーン同士がこの資源を奪い合う形になってしまいます。
この奪い合いに負けたブロックチェーンは、セキュリティが弱いため、ハッキングなどのリスクが高まってしまうのです。
ポルカドットでは、セキュリティの弱いパラチェーンがあるとネットワーク全体のセキュリティに悪影響が出てしまいます。
色々な特徴を持つ複数のパラチェーンが、リレーチェーンによって繋がり、一つの大きなネットワークになっているためです。
PoWやPoSのように限りある資源を奪い合うよなことは、ポルカドットにとってはデメリットでしかないのです。
そのため、ポルカドットでは資源を奪い合う形ではなく、ネットワーク全体のセキュリティを担当する人(バリデーター/検証者)をリレーチェーンに置いています。
そのことにより、セキュリティを各パラチェーンと共有でき、全てのパラチェーンのセキュリティを高く保つことができるのです。
ガバナンス(統治:まとめて治める)
ポルカドットのガバナンスは、DOTを持っているメンバーによってコントロールされ、DOT保有者であれば誰でも参加できるという特徴があります。
当たり前のように感じるかもしれませんが、ビットコインなどではアップグレードやバグ修正などをする際、コア開発者やマイナー、取引所などの存在が影響するため、ビットコインの保有者のみで決めれるわけではないのです。
- パラチェーン追加・削除
- プラットフォームのアップグレード
- プラットフォームの修正
- ネットワーク手数料
投票の1票の重みは、単純にトークン数だけではなく、トークンのステーキング期間も考慮されています。※ステーキング:仮想通貨を一定期間ブロックチェーンのネットワーク上に預け入れておくこと
そうすることで、一部の大型のDOT保有者に影響力が固まることを防ぐのです。
ブロックチェーンの開発フレームワークの提供
「サブストレート(Substrate)」というフレームワークが使えます。
フレームワークとは、「枠組み」「骨組み」「構造」のことを意味する言葉です。
例えば、家を建てるとしましょう。 どちらの方が簡単でしょうか?
A:木を切って、柱に加工して、それを組み合わせて家を建てる
B:加工済みの柱を組み合わせて家を建てる
もちろん、Bの方が簡単ですね。
これがフレームワークのイメージです。
ポルカドットでは、このフレームワークである「サブストレート(Substrate)」を提供してくれるため、1から作るよりも簡単に、早く、安くブロックチェーンを作ることができます。
今まではブロックチェーンを作るとなると数ヶ月、数年かかったものが、「サブストレート(Substrate)」では数時間で作成可能となりました。
これにより、独自のブロックチェーン作成がより簡単になり、ブロックチェーンイノベーションも加速することでしょう。
また、サブストレートで開発されたブロックチェーンは、ポルカドットとの互換性があるため、簡単に繋げることができます。
トランザクション(取引)の処理速度が速い
ポルカドットはトランザクションの処理が速いブロックチェーンです。
ポルカドットでは、各パラチェーンでトランザクションを並行に処理ができるため、トランザクションの処理速度が早くなり、スケーラビリティ問題を抱えにくい特徴があります。
polkadot(ポルカドット)の概要
ポルカドットは、WEB3ファンデーションというスイスの財団によって主導されているプロジェクトで、イーサリアムの共同創業者でCTOの、ギャビンウッド氏が作っています。
稼働日 | 2020年5月にメインネットローンチ |
ネイティブトークン(内部通貨) | DOT |
コンセンサスアルゴリズム | NPoS |
独自の機能 | インターオペラビリティ(相互運用性) レイヤー0 substrate |
まとめ
いかがでしたか?
今回は、polkadot(ポルカドット)を解説していきました。
ポルカドットの仕組みや、特徴を理解できましたか?
忘れないように、今回解説した内容を簡単に振り返ってみましょう。
異なるブロックチェーンとブロックチェーンを繋ぐ、ブロックチェーン。
- Web3の実現
- ブロックチェーンのトリレンマを解決
- 相互運用性(インターオペラビリティ)の実現
polkadot(ポルカドット)はリレーチェーンとパラチェーンでできている。
- パラチェーン間での相互運用性
- セキュリティ共有
パラチェーンは「独自のトークン」「独自のコンセンサスアルゴリズム」「独自の領域(NFT、ディーファイ、ゲーム、ID、Iotなど)」を持っており、ポルカドットにとって、パラチェーンはネットワークに多様性を持たせる重要な役割を担っている。
- 相互運用性(インターオペラビリティ)
- 高いセキュリティ
- ガバナンス(統治:まとめて治める)
- ブロックチェーンの開発フレームワークの提供
- トランザクション(取引)の処理速度が速い
現在、「情報のインターネット」と言われるように、自由に膨大な情報を受け取ることができ、または発信できる便利な時代です。
しかし、インターネット上でコピーできてしまうものの価値は下がり続けました。
では、今後はどうなるのでしょう?
これからは「価値のインターネット」という価値観が今後の社会に広まっていくと言われています。
ブロックチェーンの技術により、インターネット上にあるデジタルコンテンツに価値をつけることが可能になったためです。
インターネットが現在、世界中を繋いでいることが当たり前になっているように、近い将来ブロックチェーン同士も繋が流ことにより、この「価値のインターネット」という価値観はますます広まったいくことでしょう。
そして、この繋がったブロックチェーンの世界を作るのは、ポルカドットなのかもしれませんね。
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