「社長の言うことは絶対!! 」
こんな会社で働いていませんか?
「そりゃ 社長の言うことは聞くでしょ。。」
と思ったあなた。
もう少しでその考えは、遠い昔の価値観になりますよ。
今まさに、新しい働き方が生まれてきているのです!!
それが今噂の 「DAO(ダオ)」!!
⇩こんな人は是非読んでみてください(^^)
あーぁ。
あの上司の言うこと聞きたくないなー。
言ってることめちゃくちゃだもん。
もっと自由に働きたい!
え? 自由な新しい働き方があるの??
だお? なにそれ??
誰か! むずかしい言葉は使わないで、
やさしく教えてー!!
まかせてください!
- DAOってなに?
- なんでDAOが注目されてるの?
- DAOって今後どうなるの?
それでは早速はじめましょう!
DAOとは? なぜ話題?
DAOとは?
一言で言うと「テクノロジーが土台の、超民主主義組織!」
内容は「プログラミングされたルールのもと、同じ目的を持った人たちが、その目的に向かい、自分のできる仕事をして組織に貢献することにより、対価を受け取る」と言う感じです。
今までは、組織の中央には管理者がいましたよね?
例えば株式会社なら、「社長」「役員」などの経営者が管理者です。
ですので、「社長」「役員」などの経営者が、基本的に組織の意思決定を下していました。
DAOではそのような管理者は存在せず、その組織に属するメンバー同士が自律して働き、組織の意思決定をするのです。
こんな形の、今までにない新しい働き方が、「これからの時代の自由な働き方」として話題になっています。
しかし、指示を出す人やルールを決める人がいないと、うまく組織が回らなそうですよね?
それを、うまく回るようにするには、「契約を自動的に実行する仕組み(スマートコントラクト)」です。
事前にルールを自動実行できるようにすれば、そのルールの中でメンバーが働き、ルールの中で組織に最大限の貢献をすれば、対価が得られます。
そして、そのルールは独裁的に決めることはできず、投票により民主的に決められる仕組みです。
大枠はこのような形ですが、次の章で具体的に説明しますね。
ちなみに、DAOは「 Decentralized Autonomous Organization 」の略で、日本語にすると「自律分散型組織」と言います。
DAOの特徴
DAOには大きく3つの特徴があります。
- リーダーがいない
- ガバナンストークン(投票トークン)による投票制
- 匿名性 国籍や性別など関係なく誰でも参加可能
DAOはまだ進化途中で、これからも日々変化していきますが、この3つの特徴は根幹として残るでしょう。
それでは一つ一つを、もう少し掘ってみます。
リーダーがいない
DAOには中央で管理するリーダーがいません。
組織に参加しているメンバーが意思決定をするのです。
今までの組織の場合、中央に意思決定をする人(社長や役員)がいます。
その、”意思決定をする人” が決めた決定内容を、”下の従業員が聞いて行動する” と言うトップダウン形式が主流でした。
その典型的な例が株式会社です。
しかし、 DAOはこのトップダウン形式をテクノロジーによって進化させ、リーダーを立てないでも、参加者同士で意思決定を下せるようにしたのです。
これを実現させるために欠かせない仕組みが、次に説明する「ガバナンストークン(投票トークン)」を使ったメンバーによる投票制と、この仕組みを支える技術の「スマートコントラクト」です。
ガバナンストークン(投票トークン)による投票制
ガバナンストークンとは、株式会社で言う「株」のようなものです。
DAOの中で、新しい機能の追加や除去などの意思決定が行われる際に、このガバナンストークンを持った人が意見を出し、投票し合うことで、 DAOの意思決定が行われます。
組織のリーダーが独裁的にルールを変えることができないため、株式会社よりも民主的な意思決定ができそうですね。
そして、このガバナンストークンでの投票制を可能にしている仕組みが「スマートコントラクト」です。
「スマートコントラクト」は、 ”ブロックチェーン上で、人が間に入ず、取引や契約を自動実行するプログラム” のことを言います。
匿名性 国籍や性別など関係なく誰でも参加可能
DAOに参加する多くの人は匿名で、もちろん国籍、性別、年齢などは関係ありません。
そして、誰でも簡単に参加することができ、DAO関連のガバナンストークンを持っている人であれば、組織の意思決定に加わることもできるのです。
一昔前までは、性別や国籍によって職業の選択を自由にできませんでした。
最近では選択の幅は広がったとはいえ、世界的に見れば、まだまだ自由に職業を選ぶことができない人も多くいます。
しかし、DAOであれば国籍、性別、年齢などは関係ないため、世界中のどこからでも自由にDAOの活動に参加することができるのです。
DAOの具体例
事例として、DAOを3つ見てみます。
簡単に参加できるので、気になった DAOは参加してみてくださいね。
- ビットコイン
- Nouns DAO
- Ninja DAO
「え?ビットコインってDAOなの?」と思った方もいるかと思います。
実は ビットコインも、DAOなんです。
それでは、詳しく見てみましょう。
ビットコイン
BitCoin(ビットコイン)は、現在あるDAOの中で最も成功しているDAOと言えます。
- 高度に自律的かつ分散的
- コードによって動いている
- 中央集権的な管理なし
- 匿名参加(国籍や性別など関係なく誰でも参加可能)
- ガバナンストークンは存在しない
ビットコインには中央集権的な管理者はおらず、プログラムされたコード(機械への指示書のようなもの)にしたがって、自律的に分散運営されています。
例えば、ビットコインの取引はネットワーク参加者によって処理・記録(マイニング)され、この処理・記録を一番早く完了させた人に、新たなビットコインが発行されます。
これはブロックチェーン上にプログラミングされた ”DAOのルール” であり、誰でもこのコードは見ることができます。
そして、見るだけでなく、この処理・記録(マイニング)の作業は、だれでも参加可能で、ビットコインを新規に獲得することができるのです。 (注)マイニング専用PCを用意したり、競争の激化で新規参入はとても厳しいです。。
また、 DAOの特徴である ”匿名参加” も可能なため、世界中に広まっています。
そもそも、BitCoin(ビットコイン)創業者の ”サトシナカモト” が匿名で、どこに住んでいるかも、性別も、なにもわかっていないのが面白いですね。
しかし、DAOの特徴である ”ガバナンストークン” が BitCoin(ビットコイン)には存在しません。
完璧なDAOはガバナンストークンすらいらないのかもしれませんね。
これと同じように、イーサリアムもDAOと言えます。
Nouns DAO
- Nounsのアートワークは パブリックドメイン (CC0 1.0)にある ※パブリックドメインは ⇩ で解説
- 24時間ごとに1体ずつNounが自動生成され、第三者の介入無しでオークションに出され続ける。
- Nounsの売り上げは、第三者の介入無しで 100%トレジャリー(コミュニティで使う共有の財布)に送られる
- NounsのNFTはフルオンチェーンに保存されている ※フルオンチェーンは ⇩ で解説
- 1体のNounにつき、1票の投票件を得ることができる
- Nounderには、Nounsという形で報酬が与えらる (最初の5年間は供給量の10%)。
Nouns DAOでは、24時間ごとに1体ずつ「Noun」と呼ばれるNFTが自動的に生成され、第三者の介入無しでオークションにかけられます。
そこで競り落とした人がNFTを獲得でき、Nouns DAOの一員となるのです。
ちなみに、#1のNounは 613.37ETHで購入されており、1ETHが20万円の場合 ⇨ 12,267,400円
手を出すのはハードルが高いですね。
他のナンバーも100ETHを超えることが多く、これだけみてもかなり儲かっていることがわかります。
では、一体その儲かったお金は、どのように使われているのでしょう?
まず、オークションで得た収益の全てが、Nouns DAOのトレジャリー(コミュニティで使う共有の財布)に自動的に預けられ、Nounsを持っているメンバーによって管理されます。
Nouns DAOでは、資金の使い道などについて誰でも提案できるため、そこで使い道の提案が出され、最終的には投票権を持っているNouns所有者による、投票で使い道が決まるのです。
NounsのNFTは「パブリックドメイン (CC0 1.0)」「フルオンチェーン」で保存されます。
この2つ、「よくわからない。。」と言う方は ⇩ をご覧下さい。
他にも、 ⇩ のような特徴があります。
- Nouns DAOは コンパウンドガバナンス のフォークを使用
- Nounsは全て等しく希少なため、属性の希少性についての明確なルールは存在しない。
- Nounderには、Nounsという形で報酬が与えられる。 (最初の5年間は供給量の10%)
Ninja DAO
- 日本最大のコミュニティ
- 二次創作(ファンアート)OK
- 次々に出てくる新しい取り組み
Ninja DAOはイケハヤ氏が手がける、日本最大級のDAO組織です。
イケハヤ氏とクリエーターのリツ氏がプロデュースしているNFTコレクション「Crypto Ninja」をメインに、2022年5月には2次創作の「CryptoNinja Partners」が発表され、世界のランキング上位に食い込む、大人気NFTとなりました。
これからも、さまざまな取り組みが発表されており、目が離せない1番のDAOと言えます。
そして、日本発のためコミュニティへの参加ハードルが低く、初心者に優しいウェルカムな雰囲気があるので、「DAOデビューしたいけど、どこのDAOに入っていいかわからない。。」と言う方は、入ってみることをオススメします。
Ninja DAOには、多くのクリエーターの方が参加しており、動画編集・Webデザイナー・ライター・イラストレーター等様々なスキルを持つ方々と繋がることもできるでしょう。
もちろん、お金がかかる訳ではないので、まずは覗いてみてはいかがでしょうか?
※Discord使用が始めての方は、Discordアカウント作成が必要です。
Ninja DAOへ入って、まずはチャットルールを確認してください。
DAOのメリット
- スピーディで柔軟な運営
- 透明性が高い
- 資金調達がしやすい
前に説明した「特徴」と多少被りますが、あらためて見てみましょう。
スピーディで柔軟な運営
先ほど説明した、DAOの特徴である「中央集権的な権限を持った管理者がいないため、参加者全員が平等」と言うことが「スピーディで柔軟な運営」を可能にします。
中央管理者を置かないことにより、取引などで稟議をあげたり、承認をもらったりと、めんどくさい処理をする必要がありません。
そのため高速で低コスト、なおかつ柔軟な組織運営が可能になるのです。
透明性が高い
オープンソースであるため、組織として非常に透明性が高いと言えます。
DAOのルールや、取引履歴は全てブロックチェーンに記録されており、誰でも見ることができます。
株式会社などの、中央集権的な組織で、これほどオープンにしている会社はなかなか無いでしょう。
資金調達がしやすい
ガバナンストークンを発行することで資金調達ができます。
DAOは意思決定の際の投票として使用される、ガバナンストークンが発行されています。
このガバナンストークンは組織運営に必要となる資金調達としての役割もあり、ガバナンストークンを発行して資金調達を行うことが可能です。
ガバナンストークンを保有することで、保有者 DAOの意思決定に関わる投票権を得ることができます。
また、 DAOが盛り上がりガバナンストークンの価値が上がれば、金銭的なリターンも期待できるため、期待されるプロジェクトであれば、その発行されるガバナンストークンにより、多くの資金調達を行うことができるのです。
DAOのデメリット
- 法律・セキュリティが整っていない
- 意思決定が遅くなる
- 改革的な決定がされない
- DAOの乗っ取り
メリットがあれば、デメリットもあります。
DAOを理解する上で、デメリットを知ることはとても重要ですので、しっかりチェックしましょう。
法律・セキュリティが整っていない
DAOは法整備が追い付いておらず、DAOの法的な位置づけが整理されていません。
そのため、DAOにおいて何かトラブルや事故が発生した場合は基本的には自己責任です。
DAOは、すべての取引がブロックチェーン上で行われるため、ハッキングのリスクは避けれません。
仮にハッキングに会い、ユーザーの資産が盗まれた場合も、その資産が補償されるとは限らないのです。
実際に2016年6月、「The DAO事件」が発生しています。
意思決定が遅くなる
DAOでは、参加者すべてが意思決定に関われるというメリットがある反面、「メンバーの意見・意思を出し合い、投票する」と言うステップを踏むため、「結果を出すまでに時間がかかる」と言うデメリットがあります。
先ほどの「The DAO事件」のように、ハッキングへの対応方法を決める際、メンバー同士の投票が行われ、対応方法を決定しました。
このようなことから、「スピード」の面では「中央集権的な決定方法が優れている面がある」と感じます。
メリットはデメリットになり得ると言うことですね。
改革的な決定がされない
DAOは「投票で物事を決める」と言う、民主主義的な発想で動きます。
とても公平で、一見良さそうに見えるこの形も、見方を変えると逆にデメリットになりえるのです。
自己啓発作家・実業家であるアール・ナイチンゲールは、「大衆は常に間違う」と言う言葉を残しました。
判断ミスと言える、歴史的にも愚かな決断も、大衆が選び、行動に移したものだったりします。
またDAOは、誰でも参加できるため、どんな人物や組織が参加してくるかもわからないのです。
そのため、このオープンな形が正しい判断の妨げとなる可能性があります。
そして、多数決は当たり障りのないものをたくさん作るだけで 「世界をひっくり返すような確信的な発想」 は生まれないのです。
時には、「スティーブ・ジョブズ」や「イーロン・マスク」のような、個性の塊のような人間が、強引にでも突っ走った方がいいのかもしれませんね
DAOの乗っ取り
ガバナンストークンを持っているメンバーが投票権をもつとなると、お金でガバナンストークンを大量に入手した一部のメンバーが、独裁的な意思決定を下せる力を持ってしまう可能性があります。
簡単に言うと「乗っ取り」ですね。
基本的に DAOの意思決定は、ガバナンストークンでの投票による多数決で決まります。
1トークン=1票であれば、51%ガバナンストークンを保有していたら多数決で負けることはありません。
と言うことは、実質51%ガバナンストークンを持っているメンバーの独裁的な意思決定が通ってしまうのです。
ですので、「トークン量ではなく、1人1票にする」などの対策が必要ですね。
DAOの未来・まとめ
今回は株式会社に変わる可能性のある「DAO」に感して解説していきました。
まだまだ成長途中の「DAO」ですが、不安要素もたくさんある反面、それ以上の希望と可能性を見せてくれる、新しい形の組織ですね。
先ほどあげたデメリットが改善されていけば、これからDAOの注目度もますます高まることでしょう。
そうなると、多くの投資が集まり、多くの業態で「株式会社」ではなく「DAO」で運営される組織が増加する可能性が高いと考えられます。
新しい、自由で民主的な働き方ができれば、自分の生活に合わせて、楽しく仕事ができるようになるはずです。
このような未来の波に乗り送れないように、アンテナを高く張って、即行動できるような体勢を作っておきましょう。
これからも、そんな情報を発信していきますので、Lodo blogのチャックもお忘れなく(^^)
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