5人の美人に告白されたことありますか?
私はあります。
今日見た、夢での出来事ですが。
「せっかく楽しい夢みてたのに!」
こんな時は、ついつい目覚ましを止める手に力が入ってしまいます。
できることなら、このまま夢の世界で暮らしたいと思ったことは数知れず。
今日も満員電車に揺られ、現実世界へ。
でも、もう大丈夫。
あんな満員電車に詰められなくてもいいんです。
「あなたの世界を替える技術」これがメタバースなのです!
あなたの「楽しい」が、きっとそこにあります。
⇩こんな人は是非読んでみてください(^^)
メタバース?
自分には関係ないよ。
よくわからないし。
え? これからはメタバースが当たり前になるの?
なんか聞いてみると面白そうかも。
誰か! むずかしい言葉は使わないで、
やさしく教えてー!!
まかせてください!
- そもそもメタバースって何?
- メタバースの良いこと、悪いことは?
- メタバースを体験できるコンテンツはある?
それでは早速はじめましょう!
メタバースとは? なぜ今注目されている?
「オンライン上(インターネットに繋がっている状態)にある仮想空間」。
「メタ( meta/超越した)」と「ユニバース( universe/世界 )」を合体させた言葉。
1992 年に発表された SF 小説「スノウ・クラッシュ」で誕生したと言われています。
イメージは「どうぶつの森」「フォートナイト」「レディ・プレイヤー1」「サマーウォーズ」のような世界観です。
それではなぜ、「メタバース」という言葉ができて30年以上たった今、大きな注目を集めているのでしょうか。
それには大きく4つの理由があります。
- 2021年に「 Facebook 」が「 Meta 」に社名変更した
- 2022年に「Google」 が運営する 「YouTube 」もメタバースへの参入検討を発表
- 新型コロナウイルスが流行し、それにより物理的な接触や交流が大きく制限された
- 情報通信技術の発展
まずは「 Facebook 」が「 Meta 」に社名を変更したことがあげられます。
「VR」「AR」「メタバース」に 1 兆円規模の投資を行うと明言したことで、本気度がうかがえますね。
これに拍車をかけて、「YouTube もメタバースへの参入検討を発表」「新型コロナウイルスの流行による、物理的な接触や交流の制限」がありました。
また、情報通信技術の発展により、通信データの量が大幅に増えたことも追い風の要因でしょう。
一昔前までは、「メタバース」の概念があっても、その概念を実現する通信技術がありませんでした。
それが今、「5G」により、イメージする「メタバース」が実現へ近づいたのです。
さぁ「メタバース」の概要がわかったところで、もう一歩踏み込んで解説していきましょう。
メタバースの定義と派閥
先ほど「メタバースとは?」の問いに「オンライン上(インターネットに繋がっている状態)にある仮想空間」と答えました。
しかし、あくまで大きな枠での答えであり、いまいち具体性がありません。
それもそのはず、メタバースの定義自体は、まだはっきりと決まっていないのです。
そこで今回は、メタバースについて詳しい米ベンチャー投資家である マシュー・ボール が提示した7つの条件を紹介します。
1)永続的
2)同時性・ライブ性
3)同時参加人数無制限
4)参加者によるモノの制作・保有・投資・売買などが可能
5)デジタルと物理、両方の世界にまたがる体験
6)今までにない相互運用性
7)大量のコンテンツや体験を生み出す
そして、「メタバース」には大きく3つの派閥があります。
これは、『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方』著者で、米経済誌Forbesの「30 Under 30 Asia」にも選出された佐藤航陽さんの考え方なのですが、とてもわかりやすかったので紹介させていただきます。
それが ⇩ の3つです。
- VRSNS派
- NFT派
- 3DCG派
この3つの派閥は、それぞれ独自の考えを持っており、まだ定義が定まっていない中、それぞれが全く違う技術の視点で意見を言い合っているため、「メタバース」の概念が複雑化してしまっています。
ですので、ここではまず、マシュー・ボールさん が提示した「メタバース7つの定義」を解説した後、佐藤航陽さんの言う「メタバース3つの派閥」を解説しますので、ひとつづつ整理して理解しましょう。
メタバース7つの定義
定義を一つずつ見ていきましょう。
永続的であること。
つまり「リセット」「一時停止」「終了」することはなく、無期限に継続することです。
ユーザーがログアウトした後も、引き続き存在し機能します。
メタバースの世界では、リアルな世界と同様に誰でもリアルタイムにその世界で起こることをライブ体験できます。
同時に参加するユーザーに上限を設けることなく、特定のイベント/場所/アクティビティに、無制限で参加できます。
メタバース内で、完全に機能する経済を持ちます。
個人や企業が、他者に認められる「価値」を生み出し、「仕事」に対して報酬を得ることができるのです。
例えば、ユーザーがメタバース上で商品を作り売買することで、デジタル通貨や法定通貨の利益を得たりすることができたり、作ったものを保有したり、投資したりすることができます。
実社会とデジタル世界の垣根がない経験ができます。
「物理 と デジタル」
「プライベートネットワーク と パブリックネットワーク(公衆回線)」
「オープンプラットフォーム と クローズプラットフォーム」
にまたがる経験です。
プラットフォームの垣根のない、相互運用性があります。
相互運用性とは、「さまざまなシステムや組織が連携できる (相互運用できる) 能力に関する特性」のことを言います。
例えば、「悟空の如意棒」を「マリオ」に持たせるというように、異なるアニメの垣根を超えて運用できる状態です。
企業や個人などが、大量のコンテンツや体験を作り出します。
メタバース3つの派閥
このVRSNS派は、VRデバイスの普及が必須で、VRデバイス(VRゴーグルなど)を被ってみえる景色がメタバースと考えている。
この派閥の特徴は、昔のインターネットのような、ギークなカルチャー。
オタク文化のようなもので、具体的には「技術」や「サブカルチャー」が好きなイメージ。
例:「VRChat」「Meta(facebook)」
ブロックチェーンを使った技術である、「NFT」の使い道としての「3次元空間」もしくは「2次元空間」のことを指している。
例:「The Sandbox」「Decentraland」
スマホ、PC、プレイステーション、VRゴーグルを含めて、マルチデバイスでアクセスできる3次元仮想空間を指している。
例:「Epic Games(Fortniteの運営元)」「Unity」
いかがでしたでしょうか?
「メタバース」という概念を理解する上で、大前提「まだ定義はしっかり定まっていない」ということは頭に入れておきましょう。
そうすると「メタバースってこんな概念だよね。」と、”いろいろな分野の人が、いろいろな視点で語っているだけ” と言うことが理解できます。
これが理解できれば、溢れる情報を鵜呑みしてパニックになることはありません。
「VRデバイス(VRゴーグルなど)を使わないのは、メタバースではない。」という人がいたら、「あぁ、この人はVRSNS派の考えなんだな」と言う視点で、意見を聞けます。
では、「メタバース」の概念がわかったところで、メリットとデメリットをみてみましょう。
メタバースのメリット
メタバースには大きく3つのメリットがあります。
新たな世界であるメタバースでは、どのようなメリットがあるのでしょうか。
一つづつ見ていきましょう。
- 「場所」にとらわれなくなる
- 新しい体験ができる
- 新しいビジネスが生まれる
「場所」にとらわれなくなる
メタバースはインターネット上の仮想空間なので、「場所」と言う概念にとらわれることなくコミュニケーションが取れます。
例えば、自宅にいながらバーチャル世界の店舗で洋服を買ったり、好きなアーティストのイベントに参加したり、することができるのです。
また、世界中の人とコミュニケーションが可能なため、タイに住む友人とリアルに近い形でコミュニケーションが取れたり、バーチャルオフィスで仕事をするようにすれば、日本に住みながら、ニューヨークの会社で働くことも可能になります。
メタバース空間には、PCやスマホ、ネット環境のみでアクセスできるため、気軽に ”どこから” でも ”いつでも” 利用出来るのです。
新しい体験ができる
リアルな世界にはない、新しい体験ができます。
例えば、自宅にいながら世界を旅したり、現実にはできない建物や島を作ったり、猿になって生活してみたり、あなたの想像する世界をそのまま作れるのです。
逆に、現実に寄せてリアルに作り込むこともできるので、「渋谷のスクランブル交差点のど真ん中でコンサートをする」と言うようなこともできます。
これから、私たちが想像もしなかった新しい体験ができるようになることでしょう。
新しいビジネスが生まれる
仮想世界では新たなビジネスが生まれ、生まれたビジネスの数だけチャンスも生まれます。
メタバース内の土地の売買や、バーチャル店舗の賃貸、アバター作成、アイテムのレンタルなど、今までにないサービスが生まれるでしょう。
また、リアルのオフィスや店舗をバーチャル空間に移せば、コスト削減をすることもできます。
これからは、現実世界にとらわれない生き方が可能になるのです。
メタバースのデメリット
もちろんメリットだけではありません。
メタバースには大きく3つのデメリットがあります。
デメリットを理解し、リスクを最小限に抑えられるようにしましょう。
- 法律の整備が追いついていない
- メタバース空間へ依存する可能性
- 物理的な接触はできない
法律の整備が追いついていない
法律の整備が追いついていません。
メタバースは国を越えた空間のため、世界中の人々が集まります。
そのため、どの国の法律が適用されるのか? これからどのような法律を作るのか? など、国際基準を見据えた上で、ルールを決めていかなければなりません。
また、メタバースにNFT使われる場合、まだ日本では「メタバース上でのもの(データ)の所有」は認められておらず、デジタル資産(NFT)が盗難や破壊等の被害にあったとしても、法律でそれを裁くことはできないのです
経済産業省も「企業がメタバース事業をおこなう際の法的な問題を調査した報告書」を掲載しましたが、現在ではまだ法整備はされていません。
出典:経済産業省 「仮想空間の今後の可能性と諸課題に関する調査分析事業」
メタバース空間へ依存する可能性
メタバースは依存性が高いと言われています。
仮想空間でプレイするVRゲームの中毒性は、従来のゲームも大きく、現実ではありえない刺激的な体験ができるため、その世界に依存してしまう可能性があります。
また、日々のストレスから現実逃避するようにメタバースを使えば、現実世界に戻ってくるのが嫌になってしまうかもしれませんね。
物理的な接触はできない
物理的な接触はできません。
目で「見る」、耳で「聞く」と言うことはできますが、今はまだ「触れる」「嗅ぐ」「味わう」などは現在の技術では不可能です。
ですので、「メタバースの人たちと同じワインの香りを楽しみ、料理を味わう」と言うことは難しいですし、「かわいい猫を撫で回す」「赤ちゃんの体温を感じる」と言うようなこともできません。
メタバースは、リアルなコンテンツには及ばない部分もたくさんあるのです。
仕事の面でも、介護や看護といった物理的に相手に触れたりすることはメタバースではできないため、リアルな世界でもこのような仕事はまだ残るでしょう。
メタバースの具体例
メタバースの先駆者は2003年にリリースした「Second Life(セカンドライフ)」と言われています。
しかし、当初期待されていたほどのユーザーは得られず、大きく成長することはできませんでした。
その理由は、通信速度の問題や、パソコンのスペックなどがあげられます。
しかし、Second Life(セカンドライフ)がリリースしてから約20年が経った今、通信技術が発達し、スペックの高いパソコンも安価に買えることができるようになりました。
ようやく、メタバースを楽しめるインフラが整ってきたのです。
ここでは、そんな今をときめくメタバースゲーム3つ紹介します。
是非一度体験してみましょう。
- フォートナイト(FORTNITE)
- あつまれ どうぶつの森
- クラスター(Cluster)
フォートナイト(FORTNITE)
「フォートナイト(FORTNITE)」は、米「Epic Games」が2017年にリリースしたオンラインゲームで、シューティングゲームがメインでした。
現在は、ゲーム以外にも力を入れていて、米津玄師やBTS(防弾少年団)が「フォートナイト」上でライブを開くなど、「メタバース」としても注目を集めています。
利用可能な機材としては、パソコンや家庭用ゲーム機(Windows PC、PlayStation 4/5、Xbox One、Xbox Series X/S、Nintendo Switch)を始め、Android端末(スマホ/タブレット)などがあげられますが、「Epic Games」と「Apple」の間で訴訟問題が起こっていて、現在はiOS、macOSでプレイができません。
運営会社の「Epic Games」は、世界的に注目される企業で、GAFAに並ぶ、もしくは越える企業とも言われているので、今後も目が離せませんね。
あつまれ どうぶつの森
「あつまれ どうぶつの森」は、日本の「任天堂」が2020年にリリースしたゲームで、村のどうぶつたちと交流したり、イベントへ参加したり、スローライフを体験できます。
自分の暮らす島を、自分でデザインすることができるため、理想の場所を作ることができますね。
2020年の米大統領選では、ジョー・バイデン候補(当時)が選挙活動用に「あつ森」上で島を公開したことで話題となりました。
また、洋服や看板などデザインを作ることができ、「Marc Jacobs」や「Valentino」などの有名アパレルブランドがゲーム内で使用できるマイデザインを公開したことも話題になりました。
現在、ゲーム内での経済活動自体はありませんが、これからどうなるかも見ものです。
クラスター(Cluster)
「クラスター(Cluster)」は、日本の「クラスター株式会社」が2017年にリリースした、VR対応の国産仮想空間プラットフォームです。
スマホでサクッと始められるので、気軽にメタバース体験ができますよ。
使い方は簡単で、ユーザーが3Dのアバターを選び、メタバースの世界で、イベントや音楽ライブ、ユーザー同士のコミュニケーション(チャットや音声)を楽しむことができます。
アバターも自作のアバターが使えるようになり、今までより個性を出して楽しむことができるようになりました。
渋谷区公認の「バーチャル渋谷」があり、そこではいろいろなイベントが開催されているので、覗いてみてはいかがでしょうか?
メタバースの未来・まとめ
いかがでしたでしょうか?
今話題の「メタバース」が、どのようなものかが理解できましたか?
これから私たちの生活の一部になるかもしれない「メタバース」ですが、まだハードルはたくさんありそうです。
しかし、技術の進歩と共に、確実に一つづつハードルを超えていくことでしょう。
その時生まれる、メタバース内のビジネスはどのように発展していくのでしょうか?
いったい、メタバース内でどんな遊びが生まれていくのでしょうか?
それにより、現実世界はどのように変わるのでしょうか?
想像するだけでワクワクしてきますね。
「メタバースをもう少し知りたい!」と思ったあなたは、まず映画の「レディ・プレイヤー1」を見てみたり、「フォートナイト」をプレイしてみて下さい。
きっと今よりもイメージができると思います。
メタバースの世界が、もっとリアルに生活の一部となった時、私は今日見た楽しい夢の続きを再現して、思いっきり楽しみたいと思います。
あなたは何をしますか?
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